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クリスマスローズの育て方とガーデニング 花と園芸植物の販売情報
若泉ファームのサイトにようこそ。お届けするクリスマスローズは奇跡の花、ニゲルとチベタヌスの交配種「絹」、外覆輪のセミダブル「雅」、ホワイト糸ピコティ「FirstKiss」、グリーンピコティ「翡翠」、赤い雄しべをもつ「卑弥呼」、 第4のクリスマスローズジャンル「Shall We Dance」などオリジナル品種をネットショップにて販売していますのでご利用ください。
クリスマスローズの育て方 秋10月 October
秋 10月の日照と作業
彼岸が過ぎ10月に入ります。
暑い夏の間、半日陰の場所に移動していたクリスマスローズの苗や花株にも十分な日光を与えるようにします。
すでに花芽は株の根元に出来、気温の低下と共に来年の蕾をふくらまし始め秋が深まり紅葉前線が北海道から東北地方へと下がります。来春に開花を予定している株には十分に太陽を当て花芽が充実するようにします。
クリスマスローズ無茎種のハイブリッドは、種類にもよりますが9〜10月頃から新しい葉を盛んに伸ばす傾向にありますので、株と株の間の通風や日光を多く与えるようにし葉が健康に育つように注意します。
10月の作業は夏と異なり沢山あります。
クリスマスローズ苗のポット換え、株の植え替え、施肥と病害虫の防除・種蒔き、そして株分けです。
賢い遮光ネットの外し方
6月から日陰を作ってきたのですが秋雨前線が消える10月に入る頃にはよしずや遮光ネットは外し、落葉樹や半日陰の場所に置いていたクリスマスローズの株も秋の深まりと共に日光の当たる場所に移動します。
クリスマスローズの苗・株ともに秋の新葉をすでに発生させているものも多くあります。
急に太陽の強い日射が当たるような場合、発生したばかりの新葉が日焼けしてしまい葉にまだら模様の日焼けが出たり茶色くなったりする場合が起きてきますので、鉢を日光に当たる場所に移動させたり遮光ネットをはずす時期は10月初め
数日間雨や曇りがつづく日を選んで
行います。
春をクリスマスローズと一緒に楽しむ小球根の植え込み
クリスマスローズを庭植えで楽しむときには、秋10月頃から園芸店やホームセンターなどで販売されるクロッカスや原種チューリップ、原種スイセン、ムスカリなどの草丈の低い小球根を植え込むと良いでしょう。
植え込む場所として
最適な位置はクリスマスローズの葉張りの縁
あたりで、春咲き小球根達の開花時期はクリスマスローズのハイブリッドと前後した季節になります。
幾つかの塊にして植え込む球根の数は3〜5球、1つの塊に3〜5センチ前後離すようにして球根の背丈の3〜4倍程度深く埋め込みます。
球根類は浅く植え込むと分球が多くなり翌年以後に花が咲けなくなりのでラベルに書かれている植え込みの説明書を必ず読んでください。
原種シクラメン ヘデリフォリウムを庭に植え込む
9月頃から販売される原種シクラメン、ヘデリフォリウム。
クリスマスローズの花が咲いてくるまでの数ヶ月、小柄なピンクの花を咲かせて寂しくなった庭を彩っています。
9月から10月がヘデリフォリウムを植え込む時期で球根を土で隠すように植え込みます。
植え込んだ翌年からは鉢植えで8月末、庭植えで9月の彼岸頃から花を咲かせ始め花が終わる頃から葉を発生させてきます。肥料を与える時期はクリスマスローズに準じます。
秋 10月は苗の植え替え時期
10月になりますと各地の園芸店などでは、9センチポットに入った今年の春に発芽した苗が並び始めクリスマスローズの秋シーズンの幕開けとなります。
また自身でクリスマスローズの実生をして育ててきた苗も新しい葉を盛んに出し気温の低下にともない株の充実を重ねていきます。
9センチポットに入っている小苗の植え替えには、4号(12センチ)のポットを使います。
植え替え直後のクリスマスローズ2年苗
植え替え三週間後のクリスマスローズ2年苗
植え替え6週間後のクリスマスローズ2年苗
上の画像三枚は同一の苗です。
すでに開花したクリスマスローズ 秋の植え替え方法
作業の前に植え替え用土の準備をしましょう。
クリスマスローズの植え替えの目安は栽培地域によっても異なりますので、植え替えを知らせる標準としてキンモクセイの花が咲く頃からがベストかと思います。
基本用土は
赤玉土ーーー5〜6割
腐葉土ーーー3〜4割
軽石(鹿沼土)ーーー1〜2割
マグアンプ(緩行性肥料を適量)
それに化石石灰・蛎殻の粉末や燻炭などを適量加えてクリスマスローズの植え込えの用土とします。
クリスマスローズは特に強アルカリ・強酸性の用土でなければ土質は選びませんが、酸度PHは中性7度前後を基準とし用土の調整をしてください
東京の都市部・関西・四国・九州地方など、夏の夜間温度が低下しずらい地域では赤玉土・腐葉土の混入配分を少なくし、軽石あるいは鹿沼土・バーミキュウライトなどの比率を多くし土中の空間を多くし根腐れを予防するようにします。
ピートモスは高温多湿の期間が長く続く日本の夏に腐敗して根腐れを引き起こす恐れがたぶんにありますので、クリスマスローズなどヘレボルス属の基本用土として使うのは避けるようにしましょう。
6号以下の鉢の場合には、赤玉土の中粒を主用土として使っている限り底に水はけ用の軽石などを敷かずに植え換えますが、根鉢は大きく崩さないようにし鉢底に回った根を若干ほぐし新しい鉢に植え換えます。
植え替えをする作業の場所は根を乾燥させないよう風の無い日陰の場所を選び、
鉢から抜き出された苗の根を過度に乾かさないように注意
し手早く作業をします。
苗の植え替えの時にはポットの土の表面が白く乾くようにし、植え込む土は水をかけ若干湿らせるようにして行います。
植え替え直後には水を与えず、翌日の早朝に水を与えるようにし細根の発達を助けるようにします。
本州高冷地・雪国や北海道などでは、秋の生育期間が短くなりますのでこの時期には避け8月中旬頃に植え替えを行ないます。
クリスマスローズを育てる園芸用土 種類と用途
クリスマスローズの植え替え注意
クリスマスローズの植え替え適期は秋と春になります。
毎日の潅水や雨粒などによって株の根元の用土がはがされてしまうことがおきます。上の写真がそれですが株の根元に発生した根が空気にさらされて先端が枯れてしまっています。
このままですと地中に伸びた根だけが伸び、クリスマスローズの軸元からは根が発生しなくなります。
植え替えするときなどにこのような状態のクリスマスローズを発見したなら、新しい用土を被せ伸びられなくなった根を隠すようにしますと軸元から白い新根が発生してきます。
クリスマスローズの植え替え 初めての花へ 開花から
庭植えでは特に問題はありませんが、鉢植えのクリスマスローズは土の表面の団粒構造が壊れて水が通らなくなっていることが多くあります。
表面の土を入れ替えるかピンセットなどで固まった用土を崩す
ようにする。
植え替え3日後の根の様子
適正な時期に植え替えされると一週間後くらいには古根の脇から新しい白根が発生しています。
種子の蒔き方
クリスマスローズの種まきは気温の安定してきた10月頃から行います。
クリスマスローズの実生からの育て方・種子の蒔き方(リンク)を参照
庭植え株の植え替えと株分け
クリスマスローズの株分けは実生から少なくとも7〜8年庭に植えて数年経ち、前シーズンの花立ちが少なくなったり成長が悪くなった株にだけ植え替えと株分けを行います。
クリスマスローズ(無茎種)株分け(リンク)
株分けは単に7年とか8年とか年数の基準ではなく、株の生育が悪くなったり花付きが少なくなった花株、そして他に植えてある植物との間隔などが狭くなった株にのみ行ってください。
生育が良く花付きが十分な株には株分けは必要有りません。
植え替えの方法は。
40センチから50センチくらいの大きさで掘りあげ、根についた用土を竹へらで落とし芽を4〜5ほど付けて株を割り幾つかに分け新しい場所に植え替えます。
その際植え穴は直径40センチ深さ30センチ位にし、新しい腐葉土を3〜5リットルと堆肥・有機石灰を適量加え水平面より高くして植え込みます。
クリスマスローズはアルカリ土壌に植え込めと言われていますが、これはアルカリ土壌でも育つと解釈してPHは中性を保つようにしてください。
国内の土壌では粘土質以外は特に土を選ぶ必要はなく、植え込みに腐葉土などを混ぜ込み通気性を良くし十分に根を張れるようにします。
株分けや植え替えは出来る限り10月以内に行い、寒さが本格的に訪れる12月頃には新しい用土の中に十分な根を張れるようにします。
植え替えられた株は新しく葉を伸ばしてきます。
9月頃から発生してくるクリスマスローズの新葉や蕾などを、アブラムシ・スリップス・ダニなどの吸汁から守るために、用土の中にオルトランなどの浸透移行性の殺虫粒剤を適量混入しておくと良い。
有茎種(リビダス・フェチダス・アゥグチフォリウスなど)は株分けをすると枯らすことも起きてきます。
有茎種の支柱立て
有茎種のアゥグチフォリウス
・フェチダス・リビダスは春から伸び出して充実した茎が葉の重さで倒れてきます。
冬を迎え雪などの重みで花芽や葉がつぶされないように、ランなどで使用する支柱や竹で茎をまっすぐに立て茎を結びつけましょう。
秋の病害虫
秋も深まるにつれクリスマスローズの苗などでは新しい葉を伸ばし始めます。この頃は気温が摂氏20度前後となり、時に秋雨前線も活発になるときが有ります。
灰色カビ病が発生してきますので殺菌剤のダコニールやベンレートを発生する前に予防的に散布します。
また気温が下がってきてもモザイク病やブラックデスを媒介するダニやスリップス・アブラムシなどはまだ活動を休めず卵を産み続けますので、9月から10月にかけて浸透移行性のアドマイヤーやモスピランの粒剤を土の上に蒔いておきます。
秋の新葉が発生する頃になると眠っていたブラックデスのウィルスが活動を初めます。数多くクリスマスローズを栽培している方は植え替えを新葉が発生する頃まで待つことを一考しなければなりません。
未開花の苗に与える秋の肥料
10月に入り気温が低下してくるとクリスマスローズの根は土の中で動き活発な生育をしています。
今年発芽した苗は11月末頃まで新しい葉茎を伸ばしますので10:10:10と、窒素・リン・カリなどの肥料成分が同等の肥料を与えます。
肥料を与えるには初期の段階から濃い肥料を与えるのは肥料焼けをおこす恐れがありますので、薄い液肥を数回与えてから通常の与え方にします。
開花予定の株に与える肥料
鉢植えの開花予定株は肥料切れを起こさないように注意し、花芽の充実のために
リン成分の多い肥料を与え
肥培し翌年の花を元気に開かせられるように育てます。
肥料成分の組み合わせは(窒素5:リン10:カリ5あるいは10:10:10)を基準として施肥します。
リン・カリ成分に比較して窒素成分は少な目、あるいは同量のものを使用します。秋は極端に窒素成分の多い肥料をクリスマスローズに与えるのは避けるようにします。
庭植えの株には肥料などは特に与えなくとも良いが、花芽がしっかりとあがってくるようにリン成分の多い鶏糞を主体とした有機肥料を与え始めるのも良い。
種蒔きのワンポイントアドバイス
クリスマスローズの種子の蒔き方はプラグトレーなどには蒔かず品種別に4号前後のポットに蒔きます。
種をプラグトレーなど土の量が少ない容器ですと発芽までの期間が数ヶ月となりますので水管理が難しくなります。
ポットの底に敷いた赤玉土1センチの上にマグアンプなどの緩行性肥料(半年用小粒)を10粒くらい乗せ、その上に播種用の赤玉土をポットに入れ種子を蒔きます。
このようにしておきますと発芽後、本葉が出てきた頃からの生育に効果があり、植え替えが秋になった場合にも役に立ちます。
9月末から10月にかけて蒔かれたクリスマスローズの種子が発芽するのは、翌年の1月半ば頃からとなります。
発芽までの期間が長期にわたりますので、置き場所の環境によっては土の表面にゼニゴケが発生する事がおきてきます。
土の表面をゼニゴケが覆うと水や空気が土の中に送り込まれなくなりクリスマスローズの苗に生育障害が発生してきます。
(ゼニゴケは表土の下、数センチ深く生育する)
家庭用の銀紙(キッチンホイール)で鉢の表面を覆いますとゼニゴケの胞子が入らなくなり、日光の遮断によってゼニゴケが生育できなくなります。
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