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クリスマスローズの育て方とガーデニング 花と園芸植物の販売情報

若泉ファームのサイトにようこそ。お届けするクリスマスローズは奇跡の花、ニゲルとチベタヌスの交配種「絹」、外覆輪のセミダブル「雅」、ホワイト糸ピコティ「FirstKiss」、グリーンピコティ「翡翠」、赤い雄しべをもつ「卑弥呼」、 第4のクリスマスローズジャンル「Shall We Dance」などオリジナル品種をネットショップにて販売していますのでご利用ください。

クリスマスローズと白いコートのご婦人

ホテルの一輪挿し

クリスマスローズ白
かれこれ10数年前のこと、園芸店を開くべく某園芸店で販売の勉強をしていた頃の正月。
初市から帰ってきたトラックからシンビジュームなどに混じって数鉢の白いクリスマスローズ。
その他のランなどの荷を下ろし棚に並べてほっとしている時、白いコートを着た品のあるご婦人が話しかけてきたことがあった。
「クリスマスローズが入ったのね、数年前にヨーロッパ旅行したときにホテルの部屋の花瓶に一輪だけ、クリスマスローズの花が入っていてとっても感動したの」と。

その一輪だけという言葉に、ご婦人が宿泊したホテルのビジネスセンスを感じたのは偽りのない気持ちだ。

私がクリスマスローズと出会ったのはその少し前、4月も末のころ園芸店の棚に花が終わってしまい脱色した株が、びっくりするような値段で販売されていた。
この株はたぶんその時点では売れ残りだったようだが、安くならないかなどと聞くと、その今ついている値段で販売するという。
そのときには、このクリスマスローズの魅力そのものも解らず、ずいぶん高い花だなと感心して帰ってきた。
当時、ミックス苗が600円程度。
ハイブリットシングルの開花株が6号で5000〜6000円ほどはしていた頃だった。
ミックス苗には幾つかの花色をしたクリスマスローズの写真ラベルが入っていてもどんな花が咲くか解らない。
店で訪ねるお客にはこんな話しもあった。
ミックス苗のラベルを見たお客様が、こんなにもいろんな色の花が咲くの?と。
その頃はそれが当たり前で、市場の競りでほんの僅かの花付き株を仕入れるにも躊躇がいった。
つまり売れるだろうかという心配が出てくる。

初市で仕入れてきた数株のクリスマスローズも、店に並べた瞬間、あっという間に無くなってしまった。

白いコートを着た品の良いご婦人が買っていったのだろうか。

 

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