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クリスマスローズの育て方とガーデニング 花と園芸植物の販売情報

若泉ファームのサイトにようこそ。お届けするクリスマスローズは奇跡の花、ニゲルとチベタヌスの交配種「絹」、外覆輪のセミダブル「雅」、ホワイト糸ピコティ「FirstKiss」、グリーンピコティ「翡翠」、赤い雄しべをもつ「卑弥呼」、 第4のクリスマスローズジャンル「Shall We Dance」などオリジナル品種をネットショップにて販売していますのでご利用ください。

知っているようで知らないクリスマスローズの育てかたQ&A

クリスマスローズの育て方 疑問と答えQ&A

Q  クリスマスローズの種は乾燥させると発芽しませんか?。
A

クリスマスローズは有茎種・無茎種を問わずヘレボルス属の種は冬から春に受粉し、初夏5月から6月にかけて採取されたときは未成熟な段階です。
種がさやから離れ湿り気を帯びた高温環境(摂氏20〜24度)で8週間以上、湿り気のある低温環境(摂氏4度〜−4度)で8週間以上連続して過ごす発根発芽の準備に入ると言われています。
種さや
採取されたクリスマスローズの種
高温環境と低温環境の期間中に種に皺をよせるような乾燥を繰り返させると種の採取時点にリセット
され、種をまいた翌年の春に発芽をしなくなる性質があります。
クリスマスローズは採取後の土中保存前に種が乾燥しただけでは発芽には全く影響をしません
乾燥した状態で常温管理していたクリスマスローズの種子は、関東地方の平地で9月初め頃までに吸水させ種蒔きをすると、種類や管理の状態にもよりますが翌年の1月〜2月頃には発芽します。
発根した種12月
種の採取

Qクリスマスローズの植え替えは何時が一番良いのですか?。
A
  
気温の高い季節は半休眠状態になりますので、気温が低下し半休眠の状態が解けて旺盛な活動期に入った9月末頃からが軟腐病の恐れや植え替え時の根痛みなどが少なくなり鉢換えや植え替えには最適な季節になります。
関東地方や東海地方の太平洋岸を基準として、植え替え後の施肥や根の発生などの生育状態、高温の夏に多く発生する軟腐病と病虫害などクリスマスローズの植え替え後の栽培管理を考えた場合の目安として、キンモクセイの黄色い花が咲いてくる9月末から10月末に、春は梅の花や桃の花が咲いてきてクリスマスローズの春葉が旺盛に発生する直前の2月から3月が植え替えには最適な季節になります。
梅
桃の花
春の植え替えは梅の花が咲く頃から桜の花が咲く頃までが最適期。(関東地方の平地で2月中旬から3月)
キンモクセイ 紅葉
秋はキンモクセイの花が咲き始めてから住んでいる地域の紅葉が始まる頃までが植え替えの最適期。

Q  植え替えの時にクリスマスローズの根を水で洗っても良いでしょうか?。
A
 
クリスマスローズの根を水で洗うのは絶対に避ける
ことです。
根を洗わなければならないようなクリスマスローズの入手購入は避けるようにします。
根を包んでいる土の中には有用なバクテリアが沢山住んで、植物の軸基から伸びている白い根の先端には産毛のような根毛が沢山発生し土の中に含まれている水分や肥料・微量栄養素などを吸収しています。
根を水で洗うことは有用なバクテリアや水を吸い上げる根毛を洗い落とすことになります。
水で洗って再度鉢に植え込むときに軸元や根と根の隙間に土を入れるのが非常に困難
になり、土が新しく発生した根に触れず後の生育に悪い影響を与えることになりますので目的無く水で根を洗うことは禁物です。水洗いしなければならないような土で生産されているような花株の購入は控えるようにします。外国から日本に植物を持ち込むときには防疫上の理由によって土を国内に持ち込むことが出来ません。
現地での根洗いは仕方ないものとなりますが、外国から輸入されたクリスマスローズの株は植え付けや水分の蒸散など事後の管理には細心の注意が必要です。

Q
 クリスマスローズの種、セルフ(自家受粉)とかクロス(他家受粉)とか有りますがどういうことでしょうか。
A

園芸用植物の種子に関してセルフ(自家受粉)は遺伝的に同一の個体で交配し作られた種子や苗で、もっぱら育種上過去に遺伝的に含まれている個性を引き出すために行われる方法です。
販売目的のクリスマスローズなど園芸用種子や苗としては環境適応度の低下などが発生するため好ましくありません

近親交配になりますので個体そのものの性質が弱くなる欠点や、隠されていた花の欠点が現れてくる場合が多く出てきます。
自家受粉が繰り返されると種が実らない不稔になったりすることが出てきます。
クロス(他家受粉)は育種上の目的と生産目的が一致した種子や苗で、花色や性質など同一に近い遺伝的な個性を持つ園芸植物同士を交配組み合わせている場合、クリスマスローズの花色や個性など大きな違いを作らず両親の選択さえ間違えなければ親に近い花や性質の植物が数多く得られます。
販売に供されるクリスマスローズの生産現場ではセルフ交配は行われずクロス交配の種子とされています。セルフの種子に比較しても健康な個体が得られます。
Q
 クリスマスローズには病気や害虫がつかないと聞きますが、、、。
A
残念ながら他の植物と同じようにクリスマスローズにもアブラムシやハダニ・ハマキ虫などの害虫、立ち枯れ病や灰色カビ病・ベト病・ウィルス性のブラックデスなどの病気があります。
加温されたビニールハウスの中で咲かせられたクリスマスローズの中には蕾の周りにアブラムシが発生しているものもありますので購入時には注意が必要です。
アブラムシ(アリマキ)
アブラムシ
クリスマスローズ 害虫の食害蝶の幼虫
ベト病
ベト病
灰色カビ病蝶の幼虫と食害痕蝶の幼虫
常に湿っている鉢底にナメクジなどが住み着き新たに発生した白根をかじったり、蛾や蝶などがクリスマスローズの新葉に卵を産み付け孵った幼虫が葉を食い荒らすことが起きてきます。
このような被害は無茎種より有茎種のアゥグチフォリウスなどとニゲル、そしてニゲルやアゥグチフォリウスを使った交配種に多く見られます。病害虫はある程度発生する時期が決まっていますので、その季節になった頃に予防を主として殺菌剤や殺虫剤を散布するようにし病害防除をします。
Q  クリスマスローズの根と土を解して植え替えした後に出た古土は再利用できますか?。
A
賛否両論がありますが基本的には鉢で栽培した後に出た古土は捨てるのが良いでしょう。
用土の中に含まれている微量栄養素などは植物が育っていくため、人間が食べるご飯や肉野菜になります。
これらの有用物が無くなった古土は捨てるのが賢明です。
苗などで使って半年程度の用土などでしたら、赤玉土や腐葉土・堆肥などを多少加えて再利用も可能ですが古土の中に潜んでいる害虫や病原菌により被害が生じることがありますので注意を要します。 

Q 鉢植えと地植えのどちらがよろしいでしょうか?。
A
 
有る程度、庭が広ければ夏の期間(6月〜9月)半日陰の場所を選んでの地植えが最適です。
鉢植えは日照や降雨などを考慮し鉢の移動が簡単にで楽になります。庭植え庭に植えたクリスマスローズとギボウシ

販売されているクリスマスローズは小さい株ですが成長すると思いもかけないほどの大きさになりますので、庭に植え込む際には少なくとも数年後の株サイズを考え株と株の間隔(50〜60センチ)をとるようにします。
結果としてクリスマスローズの花を楽しむには鉢植え・庭での地植え、どちらを選ぶにも適不適はありません。
クリスマスローズの鉢植え
Q
 庭にクリスマスローズを地植えしたいのですが最適な時期はいつですか。
A
クリスマスローズを庭に地植えする時期は花色や花の大きさなどがハッキリと解る季節が適しています。
関東以南でしたら株の生育が旺盛で霜の降りるのが少なくなった3月ころ、東北や北海道なら雪解け以後の季節になります。
クリスマスローズの庭植え
クリスマスローズの庭植え
Q  交配育種の方法を教えてください。
A
 
花粉付けなどの交配技術的な部分はどなたでも出来る簡単なものですが、育種となりますと人格を含めその方のセンスや物事の考え方、花や植物の見方などが大きく影響します。
センスを磨くには美しい絵や映画を見たり、クリスマスローズ以外の花や植物を見てその植物の個性を探すことなどをすると良いでしょう。
人気の有る花などで無闇に花粉を付けて交配と言っているのは育種ではありません。
労多くして益少ない一例ですので基本的には高校レベルの教科書に載っているメンデル遺伝の法則などで基本を勉強すると良いでしょう。
岩波書店から文庫でメンデルの遺伝の法則「雑種植物の研究」が発売されていますので興味がありましたら読んでみるのも良い。メンデル 雑種植物の研究
Q  水の与え方はどのようにしたら良いでしょうか?。
A
昔から園芸界には「水やり三年」と言われるように簡単にみえて難しい部分も多々あります。
小苗のうちは出来る限り如雨露などで苗の上から土がはねないように静かに与えます。
それと同時に中の根に新鮮な空気を与えるためにも鉢の底から水が流れる程度に与えることが重要です。発芽から2年目に入った頃の苗や大株からはクリスマスローズの葉が横に倒れるくらい強く与えるようにして、葉の裏側に住み着いたハダニや害虫を水の力で落とすように注意しながら与えます。
季節によってクリスマスローズに水を与える時間などを考慮することも重要です。
最高気温が30度を超えるような夏日がつずく頃は、日が落ち始めた午後4時過ぎにし鉢の周囲に水を撒き蒸散作用を利用し風を起こすようにしたり夜温を下げるようにします。
この季節の水の与え方は、クリスマスローズに水を与えるという考えより鉢土の温度を下げるという考え方で鉢底から出てくる水の温度が低く感じられるような与え方をする。
Q  昨年の春に買い求めたクリスマスローズの花株が今年になったら違う色で咲いてきてしまった。
A

園芸店などで販売されている他の園芸植物やクリスマスローズは市場に早く出荷しようとして人工的に栽培温度をコントロールして生産されているものが数多くあります。
クリスマスローズの花株は翌年になると、購入された時の色や形で咲くことが少なくなって買い求めた時とは異なった色や形で咲くことが多く出てきます。
クリスマスローズを購入してからの気温・日照などの環境や生育状態によっても花色や花の大きさなどに変化が現れてきます。
クリスマスローズ
 Q クリスマスローズの種を蒔いた鉢にゼニゴケが発生してしまいました。
A
採り蒔きにしても土中保存のクリスマスローズの種でも播種から発芽や移植までの期間が約6ヶ月という長期にわたるため、用土の表面にゼニゴケは発生することがあります。
クリスマスローズ苗
ゼニゴケが発生してしまった発芽苗の鉢
ゼニゴケが用土の表面に発生すると土中の酸素が欠乏し根が伸びられなくなったり肥料の効果が無くなったりしますので注意をします。
ゼニゴケの発生を防ぐには用土を過湿にしないことが大切ですが、発芽前でしたら用土の表面を銀紙で覆い日光が入らなくすることによってゼニゴケ被害を少なくすることが出来ます。
ゼニゴケ除けに鉢土を銀紙で覆う

Q  
リスマスローズを有機肥料だけで栽培しようと思いますがメリット・デメリットなどはありますでしょうか?。
A
野菜や果物などでは有機肥料だけで栽培した場合、果物や野菜のうま味や食感が良くなったりとメリットが大きくなるでしょうが、もっぱら花を観賞するのが目的の園芸では特に有機肥料を使用しなければならないということはありません。
クリスマスローズの葉色が冴えないとか秋から春にかけて十分な日射が得られない場合など微妙な管理を要するときや、庭の土などに住んでいる有用バクテリアや微生物などの健康には化学肥料を多用するより園芸用に作られた有機肥料の方が良いと思われます。
有機肥料 バイオゴールド
有機肥料 グリーンキング
  バイオゴールド               グリーンキング
Q  正しい肥料の与え方
A
園芸用の固形肥料には主に有機肥料と無機肥料があります。
クリスマスローズを鉢植えで楽しむには無機有機を問わず肥料の置き場所に注意しましょう。
株元の近くや花芽の近くには決して置かないで画像のように鉢周辺に置くようにしましょう。株元や蕾の側に肥料を置くと新葉が病気にかかったり蕾にシミができたりする場合が発生します。
新しく発生した根は鉢周辺に新鮮な空気を求めながら伸びていきますので、その根が用土の中に溶けた肥料成分を十分に吸収できるようにします。
正しい肥料の与え方
Q
 殺虫剤や殺菌剤はどのように扱えばよいでしょうか?。
A
 
害虫や病気が発生したらその原因がどこにあるかを十分な経験のある人に相談したりして正確な情報を集めます。その上で使用する薬剤を決めて植物を病気や害虫から守るように希釈液を散布します。
農薬を散布するときには必ずマスクをして皮膚に希釈液をつけたり農薬のガスを吸わないように注意します。
殺虫剤などの農薬を散布する時は近くに飼い犬などの動物や鳥などがいないことを確認したり、洗濯物などに農薬の散布液が飛び散らないよう注意をします。
皮膚についた農薬などの希釈液は石けんで洗い、もし農薬の散布後に気分などが悪くなったときには医師に相談するようにします。
殺虫剤や殺菌剤などの農薬を使うには必ず説明書をよく読み使用方法を必ず守るようにします

殺菌剤ダコニール
ベニカスプレー オルトランアファーム乳剤 殺ダニ剤
(殺虫剤や殺菌剤は規定より濃度を濃くすることは避け、薄めの希釈液を散布する回数を多くする方が病害虫の被害から逃れやすくなります)