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クリスマスローズの育て方とガーデニング 花と園芸植物の販売情報
若泉ファームのサイトにようこそ。お届けするクリスマスローズは奇跡の花、ニゲルとチベタヌスの交配種「絹」、外覆輪のセミダブル「雅」、ホワイト糸ピコティ「FirstKiss」、グリーンピコティ「翡翠」、赤い雄しべをもつ「卑弥呼」、 第4のクリスマスローズジャンル「Shall We Dance」などオリジナル品種をネットショップにて販売していますのでご利用ください。
クリスマスローズの交配方法と技術
育種の目標(ターゲット)
漠然と花粉を他の花の雌しべに付けて交配しても労多く苗の始末にも困りますので、どのような色の花が、どのようなデザインが、どのようなクリスマスローズの姿が美しいかを、そしてどのようなクリスマスローズという植物が欲しいかを考えて交配を行いますと希望の花クリスマスローズという植物に出会える確率が大きくなります。
育種の目標
花の色や大小
花株の大小
花の形
花の柄(デザイン)
花の多寡
茎の長短
葉芸(斑など)
開花時期の調節
病害虫の抵抗性
耐暑性(暑さに強い)
耐寒性 (寒さに強い)
開花の期間・・・・・その他
クリスマスローズの交配方法と技術(一般的な交配方法)
クリスマスローズ(ヘレボルス・ガーデンハイブリット)はお気に入りの花を探してきて、自分だけしか持っていない花を作り出すことが可能です。
植物の自生地ではミツバチや蝶などの昆虫たちが仲人をして植物に種を結ばせ、一粒一粒の種子が芽を出し数年の時間をかけ様々なバリエーションを持った花を咲かせていますので、自然界でこれら蝶やミツバチなどの昆虫が行ってきたことを人間の手とあなたのセンスで、あなただけしか持っていない花を作り出しましょう。
何の気なしに交配をして種を採って花を咲かせても労多く無惨な結果になりますので、まず最初に行うことは最終的に咲かせてみたい花をイメージして、自分が欲しいと思われる遺伝子(形質)を持っ花株を探すことから始めてください。
交配を行って好みの花を作り出す基本的な考えは、中学・高校レベルの「メンデルの遺伝の法則」を参考にするだけで十分です。
技術的なことは別にして一つ一つの花の色や形・株の姿・蕾の頃の特徴などと、その花の持っている個性を十分に見極め数年後に開く花の姿をイメージします。
決して高価な花から素晴らしい花だけから美しい花が生まれるとは限りません。
一見何処にでもあるような一輪の花の中に育種の大きなヒントが隠されていますので、一つ一つの株の性質や花の個性を見極めるようにします。
交配方法は選んだ二つの株を用意します。
片方を仮にAとして花粉親にします。
次に種親でこれをBとします。
上の画像くらいでは交配は不可、下花弁が開きかけてきて花粉の出ないうちに雄シベを全て取り去る。
雄しべと雌シベの性質は、
雌シベの方が雄シベよりも先に成熟し花粉がつきやすい
ようになっていますので、種親Bの花が開く前、蕾を開こうとしている花の雄シベ(花粉が出る前)をピンセットで全て取去ります。
雌シベの柱頭や子房などに傷を付けないよう注意してください。種親Bに茶袋をかけ昆虫のいたずらから種親の花(柱頭)を守り数日間の日にちをおき、雌シベに花粉がつきやすいかを確認します。
交配には雄しべの固まりからはじけて葯から花粉が出ている雄しべを使います。花粉の出ていない雄しべでは雌しべに受粉させることはできません。右側の写真に見られるようにツルッとした部分には花粉が弾けていません。
手の指で雌シベをさわりますとべたつきますので柱頭の成熟の度合いがわかります。
数日して晴れた日の10時頃から2時頃に、種親Bの花が開き受粉が可能な時期に花粉親Aからピンセットで花粉の出た雄シベを採り、花粉を種親Bの柱頭になすりつけます。
そのまま茶袋をかけ数日してから再度花粉を同じように柱頭になすり付けます。
二度めの花粉を交配したら再度種親Bの花に茶袋をかけ、どの花とどの花を交配したかをラベルに記録して花首に結びつけ、他の花の花粉が柱頭につかないように袋をかけます。
これまでは単純な作業ですが最も大切なのは種親と花粉親の花の写真(花の正面と側面)を撮り、交配に使った親株や日時・天候などのデータを記録することです。
これらによって種子から育った花が咲いた2〜3年後に、親が異なるとどのように花や植物の性質などが変化してくるかが解るようになり、記録を付けることがが次回の交配にもたいへん役に立ちます。
ラベルに書き込む交配記録の例
2006/03/01-am11:00-晴れ ♀ガーデンハイブリットAB・・・・・・ × ♂ガーデンハイブリットCD・・・・・
交配記録は
種親を先に花粉親を後ろに書き込むのが世界共通の約束事
です。
受粉がうまくいき3週間位しますと種房が大きくふくらんできますので、一旦茶袋を取り去り日光に当て種子の成熟を待ちます。
1房の中には品種や種類にもよりますが約5〜6粒から15粒くらいの種子が入っています。
種房が十分に膨らんできた4月中旬頃に、改めて茶こし袋のような空気の出入りする袋を種房にかけ熟した種子が飛散しないようにします。
種房が充実したこのころに茶こし袋をかける
種さやに茶こし袋をかけたところ
早ければ種を採取してから3年後、通常の育て方でしたら少なくとも4年後には交配結果が見られます。
これで交配の実際は終わりですが、種子の十分な生育のためリン肥料を中心に与えながら栽培しますと5月の中旬頃には茶袋の中に小さな種がこぼれてきます。
採取された直後のクリスマスローズ種
クリスマスローズの交配記録・実際的な表現
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