人が獣性を棄てた時
人化石

人類の先祖がアフリカの大地を捨て旅立ってから約20万年が過ぎた。
そして、人が獣性を棄てて、人間になった時はというと。
中東イラクの北部砂漠にあるシャニダール遺跡から4万8千年前のネアンデルタール人の化石が見つかった。
人の化石が発見されたのは今ではなくかなり前のことだが、その人化石は化石となった花のベットに横たわり、その傍らに当時その地域で咲いていただろう数種類の花を束ねて置いているのが一緒に発見された。
その人の化石はいまでも大切に保存されているようだ。
問題はその人化石ではなく傍らに束ねて置かれていた花だった。
4万8千年という時空間を超えて残っていた花の化石に一部の研究者達が興味を示した。
現在では結婚式・葬式・その他祝い事のみならず様々なイベント場面で花を飾る習慣を我々は持っている。
花があるのが当然のごとく。
その化石になった人間が生きていた頃、今のように死者を弔うのに花を飾るようなことがあったのだろうか。
千葉大学園芸学部安藤教授の書いた本に、その人化石の傍らに置かれた花の名前が載っている。
化石となった花粉を調べてみるとヤグルマギク・ムスカリ・麻黄にノコギリソウやタチアオイなどの仲間の花が束ねられていたそうだ。
この頃の人間にも喜び悲しむ心が有った。
一日の活動のほとんどが食糧を得るための厳しい時間の中で。
人間の祖先がアフリカに生まれ数百万年たち野生から進化し心を持った「人間」となったのは、もしかするとこの時代だったのかも知れない。
それがいつかは誰も訪ねることは出来ないが人の死、兄弟・親・子・仲間の誰かの死を悼んで、別れの気持ちを表すため、そっとその化石になった人の傍らに花を添えたのではと思う。
その花束の意味は別の事をは暗示してはいない。
イラクと聞くと、当時もその地域にクリスマスローズのヴェシカリウスがもしかすると咲いていたのだろうか。
ムスカリの花が有ったとすると、きっとヴェシカリウスもその近くに咲いていたのかも知れない。
Googlemapとヘレボルスの原種・ヴェシカリウス(h.vesicarius)
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