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原種 チベタヌス 種からの開花までのドキュメント
原種 チベタヌス 種からのスタート
ヘレボルスの原種チベタヌスはヒマラヤ山脈の北側、甘粛省や四川省などに自生しているヘレボルスの一種で、草姿は無茎種の姿を見せ日本での開花シーズンは関東地方で2月頃になります。
今回は甘粛省のチベタヌスの種から開花までのドキュメントを記します。
通常、チベタヌスは発芽から5年前後で初花が観察できると言われていますのでこのページは開花までの5〜6年間の記録となります。
2024年7月18日〜19日
乾燥した状態の甘粛省チベタヌスの種子、色は黒、大きさは長径4〜5ミリ前後。
一昼夜、水に浸けて採取したときの状態に戻した種子。乾燥した状態の時とは変わって黒光りしている。
茶袋にパーライトと種を詰めた状態、高温処理の時に種どうしが触れないように十分なパーライトを入れる。
種子の殺菌のためにベンレート500倍溶液に2〜3時間浸す。
ベンレート溶液に2時間ほど浸して殺菌した後、赤玉土の中粒を入れた鉢に保存し種の高温処理をする。
高温処理の期間は葯8週間から10週間、鉢は雨が入らないようにして保存する。保存期間中は赤玉土が乾燥し種に皺ができないように細心の注意をする。保存期間中は3週間に1回程度ベンレート500倍溶液を鉢土に流し込む。この期間中に種を乾燥させると発芽が望めなくなり種の採取時点にリセットしてしまいます。
鉢から取り出して種を蒔くのは気温が低くなってきた10月初旬です。
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